来年の干支は辰ということで、ドラゴンの「ドラチェ」も誕生して１２年が経ちました。
当時、新作誕生の過程に興味を示す方がおられたので、「ドラチェ」の誕生秘話？をfacebook上で公開したことがありました。facebookの仕様変更で、見れなくなってしまっていたので、干支が一巡した今、再公開します。
苦悩？の過程をお楽しみください！？
辰年迫る2011年秋、ミニ干支シリーズの辰を、なんとか完成させて、思いました。
「30,800円の玉龍と1,320円の辰の間、3〜4,000円のお手頃な辰があるといい。」そして、前２つが和風のデザインなので、こんどは洋風羽根付きのかわいいドラゴンがいい。そうすれば、干支に関係なくオールシーズンのアイテムとなる、と。
一からデザインすると大変なので、まずは、師匠からもらったデザインの恐竜らしきものに、羽根付けてドラゴンにしてみた。
んー、こんな飛びそうもないデブな四つ足のイメージじゃない。。。
そして、思うままに手書きしてみる。。。
自分が、アーティスト、作家、じゃないことを痛烈に実感する瞬間。。。
ひどい、、、ひどすぎる。。。
ぜんぜん、イメージを表現できてない。。。
やはり、全くの空で、イメージを表現できるのがアーティスト。私は、絵を実体化するほうが得意なエンジニア・職人かな、と。
何か参考にする元絵が必要と、web検索。
なかなか自分のぼんやりとしたイメージに、あてはまる絵が出て来ない。出てきたとしても、それは誰かがデザインしたもので著作権があるので、大幅に変えないといけない。
ようやく、イメージに近い形を発見。
なんと、クッキーの抜き型。(^o^) これなら著作権もない、はず。
そう、ちょこんと座ってるイメージ。
クッキー型にヒントを得て、再度、スケッチしてみる。
見本があると、とたんにマトモな絵ができる。
さっそく、試作第一弾。
なかなか良いけど、なんかちょっとバランスが悪く、力強さがない。
そこで、頭の位置を後退させて、胸を張った感じにしてみた。
これで、いったん完成。
名前も、これまでこんなに悩んだことないというくらい考えて、「ドラチェ」に。
ところが、店頭に並べてみるも、「かわいい」と言われつつ購入に至らないケースが多々あり、ここでも、自分が、アーティスト、作家、じゃないことを実感した瞬間。。。購入に至るあと一押しの魅力、魂が欠けているのではないか？
そういえば、絵の段階ではかわいいのに、作ってみると、表情がうつろというか、目が死んでいるよう。。。
そこで、眉毛を付けると表情が出るのではないかと考えた。
眉毛で表情を作るなら、ちょっと生意気な感じに、、、
（と、眉の形を試行錯誤し、、、）
さらに、牙をつけて、
頭と尻尾を別パーツにして、
パーツの強度やバランスの修正を重ね、、、
現在に至ります。